徒然日記

自分の考えを忘備録的に書きます。

資格を取ること

資格を取ることに関して、時間の無駄とディスる人がいるのは分かる。
その人たちの理屈も分かる。

しかし自分的には、いちいち自分のやってきたこととか今何をやっているかとか相手の様子を窺いながら伝えることなく、「資格」という肩書でそれなりの信頼を得られてしまうこと自体に魅力を感じてしまう。

 

自分を売り込むことが昔から苦手だった。
自己肯定感が高く、他者に向けて自分を売り込むことに何の抵抗も感じない人たちが全く別の世界に住んでいるように思えてしまう。

しかし昔から勉強は得意だったので、テストの点数や通っている学校で他人からは評価されることが多かった。ここには「他者に自分を売り込む」という行為は全く入ってこないので、何とか学生生活をこなすことができたのだと思う。

 

これが仕事を始めるようになるとなかなかそうはいかない。
万人に共通の教科書が用意されているわけではないし、何か分かりやすい指標があるわけでもない。「自分は〇〇がこのくらいできます」というのを一言で表してくれるものが一気になくなってしまう。
それは自分のような自尊感情の著しく低い人間にはなかなかやりづらいもので、社会生活全体を不安要素が包むようになる。

 

そこで資格である。
ある程度名の知れた資格であれば、「〇〇(資格の名称)を持っている」「〇〇で〇点を取った」と言うだけで最低限の信頼を得たり、場合によってはそれだけで高評価を得ることもある。
そうなるともう、他者への発信は苦手だがインプット作業は得意である自分のような人間にとって願ったり叶ったりの制度ではないか!と飛びつきたくなるわけである。

 

その資格を取得したことが将来的にあまり実を結ぶことがないとしても、である。